昔話4

私の住んでいたのは赤いレンガづくりの二階建てのアパートで各戸に出入り口があり、3段の白い大理石の階段がついています。奥さんたちはこれをたわしや洗剤できれいにみがいて、暑い夏の夕方にはこのつめたい階段に腰をおろして涼んだりしているのですが、私がまねして階段にすわってアイスクリームを食べていたら、さっそくお向かいの奥さんがやってきました。『鍵を閉め込んじゃったの?うちの人が帰るまでわたしのところで待ったら!』親切なのです。
このころ、エアコンは普及していませんでした。窓のサイズにつくられた巨大な扇風機を売っていて、これをとりつけて家の反対側の窓を開けると風がふきぬける仕組みです。車のエアコンもほとんどついていませんでした。砂漠地帯を通るときは大きなズックの袋に水をいれてラジエーターの前にくくりつけて行くのですが、うっかり砂漠と気づかずはいってしまったときは死ぬかと思いました。ラジエーターはうなり声をあげ,ダッシュボードがはねかえす熱で顔はひりひり焼けて,道ばたには細い枝をくくってつくった十字架がいくつもあるんですから。
冬はまた雪に悩まされました。出先で立ち往生して車をおいてかえり、翌日掘り返したら駐車違反のチケットがでてきたのでクレームをつけに行ったらアポイントメントをとらなくてはクレームできないといわれ、罰金だけ取られて頭に来ました。
この州には、雪がやんだら1時間以内に家の前の除雪をしなければならない。という法律があり、このために毎冬何人もの老人が亡くなるのです。
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この記事へのコメント

kaoruko
2009年10月13日 06:46
昔のアメリカ生活、本当に楽しく読ませていただいてます。今となっては貴重なご経験でしたね。次回を楽しみにしてます。
それにしても橋爪さんの足のきれいなこと。JTWOの会合にもミニスカートでどうぞ。

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